「セットアップ ウィザードが完了前に終了されました。」

Exchange Server 2010 Rollup(RU)の適用が失敗するとこのようなメッセージが表示される。
 
 

製品: Microsoft Exchange Server – 更新 ‘Update Rollup 4 for Exchange Server 2010 (KB982639) 14.0.702.1’ をインストールできませんでした。エラー コードは 1603 です。Windows インストーラでは、ログを作成してソフトウェア パッケージのインストール中に発生した問題の解決に役立てることができます。インストーラのログの記録を有効にする方法については、次のリンクを参照してください: http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=23127

イベントビューアで内容を確認しても詳しい情報が得られないので、ログを詳細に出力するようにして再度更新プログラムを適用してみる。
 
c:\>Exchange2010-KB982639-x64-ja.msp /lvx .\update.log
 
MSI (s) (B8:A8) [17:55:39:196]: File = perf_mdbsz.dll: Final State = Install
MSI (s) (B8:A8) [17:55:39:196]: File = CheckDatabaseRedundancy.ps1: Final State = Install
MSI (s) (B8:A8) [17:55:39:212]: Dumping binary patch manager data…
MSI (s) (B8:A8) [17:55:39:212]: The file represented by File table key ‘Microsoft.Exchange.Management.SnapIn.Esm.dll’ has no eligible binary patches
MSI (s) (B8:A8) [17:55:39:212]: The file represented by File table key ‘Microsoft.Exchange.Management.Edge.SystemManager.dll’ has no eligible binary patches
 
ログの途中から 処理を実行するために必要な権限がないということが確認できる。
更新プログラムからPoweshellスクリプトの実行が行われるので、事前に実行ポリシー(ExecutionPolicy)を緩めておく必要がある。
 
既定のExecutionPolicyは”RemoteSigned”となっているので、これを以下のコマンドを使って変更しておく。
PS C:\Windows\system32> Set-ExecutionPolicy unrestricted
 
この後、RUを再度実行すればよい。
 

KB982639の更新プログラムを適用する場合、以下のURLにあるようにmspファイルをダブルクリックするだけだと、正常にインストールが完了しないので注意が必要だ。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=09b4973e-3a80-4fb9-9f60-5c6e2b7a2727

 

コメントを残す