Exchange Server 2013 Architecture Poster

Exchange Server 2013 からのアーキテクチャ変更や各種データフローなどが詳しく書かれているポスター。
下記URLよりダウンロードが可能。

http://blogs.technet.com/b/exchange/archive/2013/06/10/exchange-server-2013-architecture-poster-pdf-download-available.aspx

このコンピューターには Microsoft Server Speech Platform Runtime (x64) が必要です

Exchange Server 2010 の ユニファイドメッセージング サーバーの役割をインストールするには、いくつかの前提となるコンポーネントのインストールが必要だが、Speech Platform Runtime のバージョンによってはExchangeのインストーラで正しく認識されない。セットアップ時に表示されるエラーメッセージは次の通り。

このコンピューターには Microsoft Server Speech Platform Runtime (x64) が必要です。http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=180958 からソフトウェアをインストールしてください。

Microsoft Speech Platform – Server Runtime (Version 10.1)
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=24974

UMをインストールするために必要なランタイムのバージョンは10.1なので注意が必要だ。

Lync Server,Exchange UMに接続するためのIOS-GW設定

dial-peer voice 1 voip
tone ringback alert-no-PI
destination-pattern 5501….
rtp payload-type comfort-noise 13
session protocol sipv2
session target ipv4:10.5.2.200:5068
session transport tcp
dtmf-relay rtp-nte
codec g711ulaw
fax protocol none

「セットアップ ウィザードが完了前に終了されました。」

Exchange Server 2010 Rollup(RU)の適用が失敗するとこのようなメッセージが表示される。
 
 

製品: Microsoft Exchange Server – 更新 ‘Update Rollup 4 for Exchange Server 2010 (KB982639) 14.0.702.1’ をインストールできませんでした。エラー コードは 1603 です。Windows インストーラでは、ログを作成してソフトウェア パッケージのインストール中に発生した問題の解決に役立てることができます。インストーラのログの記録を有効にする方法については、次のリンクを参照してください: http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=23127

イベントビューアで内容を確認しても詳しい情報が得られないので、ログを詳細に出力するようにして再度更新プログラムを適用してみる。
 
c:\>Exchange2010-KB982639-x64-ja.msp /lvx .\update.log
 
MSI (s) (B8:A8) [17:55:39:196]: File = perf_mdbsz.dll: Final State = Install
MSI (s) (B8:A8) [17:55:39:196]: File = CheckDatabaseRedundancy.ps1: Final State = Install
MSI (s) (B8:A8) [17:55:39:212]: Dumping binary patch manager data…
MSI (s) (B8:A8) [17:55:39:212]: The file represented by File table key ‘Microsoft.Exchange.Management.SnapIn.Esm.dll’ has no eligible binary patches
MSI (s) (B8:A8) [17:55:39:212]: The file represented by File table key ‘Microsoft.Exchange.Management.Edge.SystemManager.dll’ has no eligible binary patches
 
ログの途中から 処理を実行するために必要な権限がないということが確認できる。
更新プログラムからPoweshellスクリプトの実行が行われるので、事前に実行ポリシー(ExecutionPolicy)を緩めておく必要がある。
 
既定のExecutionPolicyは”RemoteSigned”となっているので、これを以下のコマンドを使って変更しておく。
PS C:\Windows\system32> Set-ExecutionPolicy unrestricted
 
この後、RUを再度実行すればよい。
 

KB982639の更新プログラムを適用する場合、以下のURLにあるようにmspファイルをダブルクリックするだけだと、正常にインストールが完了しないので注意が必要だ。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=09b4973e-3a80-4fb9-9f60-5c6e2b7a2727

 

「プロセス MSEXCHANGEADTOPOLOGYSERVICE.EXE (PID: 1856)。トポロジを検索できませんでした。エラー 0x80040a02 (DSC_E_NO_SUITABLE_CDC)。」

Exchange 2007,2010は IPv6が有効になっていないとサービスの一部が開始されない。
 
イベントID:2114、ソース:MSExchange ADAccess
プロセス MSEXCHANGEADTOPOLOGYSERVICE.EXE (PID: 1856)。トポロジを検索できませんでした。エラー 0x80040a02 (DSC_E_NO_SUITABLE_CDC)。  
 
イベントビューアではこれ以上の情報は出てこないが、Microsoft Exchange Transport サービスが[開始中]のままで止まってしまう。
解決方法はただ一つ。IPv6を有効にすればいい。
 
[ローカルエリア接続]のプロパティから作業を行う。

イベントログの詳細度を調整

Exchange UMのイベントログに記録される情報は5段階あり、デフォルトではほとんどログを吐かない。トラブルに見舞われた場合はログレベルを調整することで解決のヒントにつながるかもしれない。ログレベル自体はレジストリの値に基づくので、コマンドレットのSet-EventlogLevelで設定するよりも、レジストリファイルに書き出しておいたほうが楽かもしれない。
 
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MSExchange Unified Messaging\Diagnostics]
"1 UMWorkerProcess"=dword:00000007
"2 UMCore"=dword:00000007
"3 UMManagement"=dword:00000007
"4 UMService"=dword:00000007
"5 UMClientAccess"=dword:00000007
"6 UMCallData"=dword:00000007
"7 MWI General"=dword:00000007
なおレジストリエディタで入力する値と、Set-EventlogLevelコマンドで指定する値は異なるので注意が必要だ。
 
7 = Expert
5 = High
3 = Medium
1 = Low
0 = Lowest
※UM関連のログレベルはデフォルトが0となっている。

Exchange UMで自分の名前が正しく発音されない場合

UMユーザーの表示名が難しい漢字や特別な読み仮名の場合、UMで正しく発音してくれない。
表示名が英語でUM言語が日本語の場合もうまくいかないケースがある。
たとえば、表示名が Yamamoto Akiraの場合、ワイエーエムエーエムオーティーオー アキラと発音されてしまう。
このようなときは表示名のフリガナに正しい読み方を登録しておく。
 

「Microsoft Exchange ユニファイド メッセージング サービスを開始できませんでした」

Exchange UMを構築した後でUMサービスが起動しない場合、UMが使用する電子証明書の構成が間違っている可能性がある。
 
イベントID:1038、ソース:MSExchange Unified Messaging
Microsoft Exchange ユニファイド メッセージング サービスを開始できませんでした。詳細は次のとおりです。"Microsoft.Exchange.UM.UMService.UMServiceException: UMServer オブジェクトの UMCertificateThumbprint プロパティで指定された拇印 ” を使用する証明書が見つかりません。
   場所 Microsoft.Exchange.UM.UMService.UMConnectionManagerHelper.TLSConnectionManager.Initialize()
   場所 Microsoft.Exchange.UM.UMService.UMService.InitializeConnectionManager()
   場所 Microsoft.Exchange.UM.UMService.UMService.StartService()
   場所 Microsoft.Exchange.UM.UMService.UMService.OnStartInternal(String[] args)"
 
UMダイヤルプランのセキュリティがTCP以外の場合やUMのスタートアップモードがTLSまたはデュアルである場合、UMサービスによって使用する電子証明書を検索するが、証明書が失効していたり、そもそもなかったりする場合、このようなイベントが記録される。
この場合、Get-ExchangeCertificateおよびEnable-ExchangeCertificateを実行して正しい証明書をUMサービスが使用するように設定を行う。
 
1.現状の確認
[PS] C:\Windows\system32>Get-ExchangeCertificate
Thumbprint                                Services   Subject
———-                                ——–   ——-
22492E110EAEBED64A0266D43009D5DF7FE6FAF3  ……
DBF7F3B7164E6FF526156381DC8ACFEAD114F996  ……     CN=DC.example.com
F0FAB64FB638434694DD947D466AC49A8D6DF5D2  ……     CN=example-DC-CA, DC=example, DC=com
8265111DA105BD4C429E9440305FD1B33DA23DEA  IP..S.     CN=DC
 
Servicesに”U”がないのでUMが証明書を掴んでいないことが分かる。使わせたい証明書の捺印をコピーしておく。今回はCN=DC.example.comに発行された証明書を使う。
 
2.正しい証明書の割り当て
[PS] C:\Windows\system32>Enable-ExchangeCertificate -Thumbprint DBF7F3B7164E6FF526156381DC8ACFEAD114F996 -Services "UM"
確認
ユニファイド メッセージングに対して拇印 DBF7F3B7164E6FF526156381DC8ACFEAD114F996 を含む証明書を有効にしますか?
[Y] はい(Y)  [A] すべて続行(A)  [N] いいえ(N)  [L] すべて無視(L)  [?] ヘルプ (既定値は "Y"): A
警告: 構成を完了するには、(1) DC 上で Microsoft Exchange ユニファイド メッセージング サービスを再起動します。(2)
自動署名証明書の場合は、UM IP ゲートウェイにこの証明書をインポートします。CA 署名証明書の場合は、UM IP ゲートウェイに
CA 証明書をインポートします。
 
3.設定内容の確認
[PS] C:\Windows\system32>Get-ExchangeCertificate
Thumbprint                                Services   Subject
———-                                ——–   ——-
22492E110EAEBED64A0266D43009D5DF7FE6FAF3  ……
DBF7F3B7164E6FF526156381DC8ACFEAD114F996  ..U…     CN=DC.example.com
F0FAB64FB638434694DD947D466AC49A8D6DF5D2  ……     CN=example-DC-CA, DC=example, DC=com
8265111DA105BD4C429E9440305FD1B33DA23DEA  IP..S.     CN=DC
 
適切な証明書に"U”が付いていることを確認して、UMサービスを起動してみる。
 
イベントID:1112、ソース:MSExchange Unified Messaging
Microsoft Exchange ユニファイド メッセージング サービスは次の情報を使用して証明書の使用を試みます。IssuerName: "CN=DC.example.com"、SerialNumber: "1146830A00000000000C"、Thumbprint: "DBF7F3B7164E6FF526156381DC8ACFEAD114F996"、IsSelfSigned: "False"、NotValidAfter: "2011/01/05 16:56:15"。この証明書のパスは "C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\V14\UnifiedMessaging\UMServiceCertificate.cer" です。
 
これでOK。
 

Exchange管理シェルコマンドの表示

Exchange 2010ではEMCから設定を行う際にシェルコマンドを表示させる機能が追加されている。この機能によっていちいちコマンドを探す必要がなくなりそう。
下の例では、[サービスの致命的なエラー報告を自動的にMicrosoftに送信する]のチェックを有効にした後で、ダイアログ左下の[Exchange管理シェルコマンドの表示]ボタンをクリックしている。
 
 
地味な機能だがなかなか有用だろう。
なお、コマンドレットでExchange Scriptフォルダに移動する場合は、cd $exscripts と入力すると、C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\V14\scriptsフォルダ(コマンドプロンプトの%ExchangeInstallPath%\scripts)にダイレクトに移動することができる。